外資系企業への転職がどんどん増えてくる中で、外資系企業は、『がっつり稼げる』、『成果主義』、『ワークバランスが保てる』といったイメージがありますが、実際の所はどうなのでしょうか。今回の記事では、実際に弊社から外資系企業に転職したお客さんから頂いた情報を元に、外資系企業のリアルな「メリット・デメリット」を紹介していきます。
そもそも、外資系企業への転職が増えてきた理由として、日系企業の終身雇用制度の崩壊が理由として挙げられます。キャリアの中で、一度や二度の転職は当たり前の世の中になり、むしろ、今の20代〜30代からすると、そもそも終身雇用を望んでいない人の方が多い傾向にあります。
その中で、最近増えてきたのが、「外資系企業」への転職です。外資系企業は、きちんと仕事をしていれば、日系企業よりも稼ぐことができ、無駄な残業もなく、ワークバランスを保つことができます。

目次
外資系企業とは、そもそもどんな企業のことを言うのか
経済産業省「外資系企業動向調査(平成29年)」によれば、外資系企業と判断される基準は以下となります。
・外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している企業
・外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している国内法人が出資する企業であり、外国投資家の直接出資比率及び関節出資比率の合計が、当該企業の株式又は持分の3分の1超となる企業
・上記の2点いずれの場合も、外国側筆頭出資者の出資比率が10%以上である企業
簡単に言うと、株式の3分の1以上を外国人投資家が所有し、出資比率が10%以上の外国株主がいる企業を「外資系企業」と言います。外資系企業で働く人の割合は、まだまだ多くはありませんが、日系企業の特徴でもある「終身雇用」が終わりを迎え、徐々に「個人でも稼げる時代」=「結果主義」の世界になりつつあります。
その中で、外資系企業は、結果主義の典型であり、自分でどんどん挑戦することが求められる環境として、英語留学や海外インターンから帰国後に、英語が使える転職先として人気があります。
外資系企業に転職をするときにチェックすべき特徴
外資系企業への転職をするとき、まずは日系企業と比較して、どのような特徴があるのかをしっかり把握しておきましょう。
①英語スキルのハードルについて
②仕事内容について
③外資系企業の社内の雰囲気について
④外資系企業の報酬形態について
⑤外資系企業の雇用形態について
⑥外資系企業で求められる働き方について
①英語スキルのハードルについて
外資系企業では、多国籍のスタッフが働いていますので、社内の通知や会話は、基本的に英語で行われています。もちろん、クライアントが日本人の外資系企業も多くありますので、必ずしも英語が必須というわけではありませんが、一つの指標として、英語がある程度できることが前提で採用活動が進められています。
例えば、TOEICを採用基準に取り入れている日系企業は多くあります。ですが、一番大切なポイントは、実践的な会話スキルがあるかどうかです。たとえTOEICが900点でも、実際に話せないと意味がありません。逆にTOEICなどのスコアがなくても、普通にコミュニケーションを取ることができれば問題ありません。
企業の採用担当者も、『TOEICのスコアが高い=英語が話せる』とは思っていませんので、あくまで、参考資料として捉えています。
また、事務職など、そこまで英語が必須スキルが必要のない業界もありますので、必ずしも実践的な英会話スキルが求められるという訳ではありまえせん。希望する業界でどれぐらいの英語力が必要なのかは、事前に確認するようにしましょう。

②仕事内容について
一般的な仕事を臨機応変に担当する日系企業とは異なり、外資系企業では、入社後から一貫して同じ仕事を担当することが基本です。基本的に総合職というよりも、専門職の人材を採用していますので、本人が希望しない限りは、部署異動はありません。
一つの部署で経験と実績を積みながら、キャリアアップをしていくことが一般的です。
③外資系企業の社内の雰囲気について
外資系企業では、良くも悪くも、ON/OFFをしっかり分けているので、人間関係がドライであることが多いです。日系企業のように仕事終わりの飲み会もないですし、サービス残業もありません。
組織で仕事をする日系企業とは異なり、個人で仕事をすることが多い外資系企業では、いくら上司が残業していたとしても、自分の仕事が終わっていれば、サクッと帰宅していきます。

仕事とプライベートをしっかり分けて、ワークバランスを取ることできる点が、外資系企業のメリットでもあります。上司も部下も関係なく、フラットな環境だからこそ、様々な意見が集まり、結果として良い方向に仕事が進むこともあります。
その為、同僚として、ライバルとして、お互い自分の意見を主張することが求められます。外資系企業では、『意見がない=仕事ができない』という印象を持たれますので、周りに同調することが求められる日系企業とは少しスタンスが異なる部分があります。
④外資系企業の報酬形態について
外資系企業の最大の特徴でもある、「結果にコミットする」というルールは、どの業界でも変わりません。結果に応じて報酬が決まりますので、結果を出すことを最優先にして、日々の仕事をこなしていきます。
結果を出せば、若くても・女性でも関係なく評価されますので、どんどん行動して成長していきたい人にとっては、最高の環境です。
⑤外資系企業の雇用形態について
外資系企業では、終身雇用という考え方がありません。いずれ転職していくという前提で採用自体も行っていますので、福利厚生が充実していないのも特徴です。外資系企業で終身雇用がない理由としては、外資系企業で働く人が常にキャリアアップを目指しているからです。
日系企業のように一つの会社でダラダラ働くという考え方はなく、キャリアを積んで、ステップアップしていきながら報酬を上げていくという感覚なので、企業側に取っても、働く側に取っても、良い関係性ということです。
このように、仕事に対する考え方が大きく異なり、「就労時間=報酬」と考える日系企業と、「成果=報酬」と考える外資系企業では、毎日の過ごし方に差が生まれます。その為、どんどん行動していきたい人には外資系企業は向いています。

⑥外資系企業で求められる働き方について
外資系企業への転職をするとなると、どの業界に行っても、結果が求められることは変わりません。ですが、外資系企業に転職して、最初から結果を出せる人はいません。結果が出せない時に、その理由を考えて、次に活かす努力をすることが最も重要です。
外資系企業を辞めていく人の中で、結果が出ないから辞めるというよりも、途中で努力をすることを諦めた人が辞めていきます。毎日コツコツ試行錯誤を繰り返していけば、結果は出せるようになります。
まずは、とにかく行動することからスタートすることが、外資系企業への転職を成功させるポイントです。
外資系企業に転職するメリット
外資系企業に転職するメリットを説明していきます。まずは、一覧で一気に確認していきましょう。
①結果を出せば、出世できる
②専門知識を増やせる
③多国籍環境で働くことができる
④本社勤務のチャンスがある
⑤ON/OFFを切り替えられる
⑥人間関係が悩む必要がない
⑦柔軟に働くことができる
⑧基本的に残業をしない
①結果を出せば、出世できる
年功序列のように、勤務年数が長ければ長いほど評価される日系企業とは異なり、外資系企業では、結果を出せば、しっかりと評価してくれます。その為、「年下上司、年上部下」というのも普通にあります。行動に対する結果をきちんと評価してくれますので、外資系企業には、女性の管理職が多いことも特徴です。
しっかりと外資系企業で結果を出すことで、子育てと仕事のバランスを保つこともできますし、若くても、女性でも、年収2,000万円程度は普通に稼ぐことができるようになります。
②専門知識を増やせる
即戦力を求める外資系企業では、専門スキルをさらに伸ばすことができる環境が整っています。専門知識を持ったスタッフが多く働いていますので、自分自身をさらに成長させることができますし、仕事に対するモチベーションを高い状態で保つことができます。
自分自身をより成長させて、人生を豊かにしたい人には向いています。
もちろん、外資系企業に転職して直ぐにがっつり即戦力や専門スキルを求めている訳ではないので、安心して下さい。最初は先輩のフォローをしながら、日々知識を増やしていくことが一般的です。常に、学ぶ気持ちを持つことが大切です。
③多国籍環境で働くことができる
外資系企業なので、日本人以外のスタッフが同僚であることも普通にありますし、skypeなどのオンライン会議を国を超えてすることも多くあります。この環境では、英語を使ってコミュニケーションを取るだけではなく、異文化理解もしっかりできるようになります。仕事をしながら、様々な国籍のスタッフと交流を持ちたい人には最高の職場環境です。
④本社勤務のチャンスがある
外資系企業の本社は海外にあることが基本です。その為、若いうちから結果を出していれば、本社勤務をすることも可能です。海外出張が多い業界であれば、仕事で様々な国行くことができますので、給料を貰いながら、海外に行くことができます。
将来的に海外移住や海外就職をしたい人は、まず国内にある外資系企業で働くことをおすすめします。

⑤ON/OFFを切り替えられる
外資系企業では、ON/OFFの切り替えを行い、仕事とプライベートのバランスをしっかり取ります。その為、女性でも、子育てと仕事の両立ができますので、外資系企業には、女性スタッフが多いことも特徴です。

残業を基本的にしないことが外資系企業の特徴でもありますので、就業時間内に自分が担当する仕事はきっちり終わらすことが基本です。
⑥人間関係が悩む必要がない
日系企業のように、年功序列がない為、上司であってもフラットな関係でコミュニケーションを取ることができます。英語に敬語表現がないこともあり、日系企業にある独特の人間関係に悩むことはほぼありません。
年功序列だと、どうしても、仕事ができない人でも勤続年数が長いだけで上司になってしまっている人もいます。外資系企業では、実力社会なので、、基本的に上司になる人は、仕事できる人が多いです。
⑦柔軟に働くことができる
外資系企業では、基本的にリモートワークを推奨していますので、週1勤務、月1勤務である人も結構います。仕事で結果を出しておけば、毎日オフィスに行く必要もありません。特に、女性にはありがたい働き方でもあります。
『オフィスに行くこと=仕事』ではなく、『結果を出すこと=仕事』という考え方です。
⑧基本的に残業をしない
外資系企業では、「残業する=仕事ができない人」という評価をされます。その為、基本的に就業時間内に仕事を終えることを徹底しています。また、外資系企業の働き方として、日系企業のように組織で働くというよりも、個人で働くことが中心です。
自分の担当する仕事が終われば、同僚の仕事が残っていたとしても、サクッと帰宅することが基本です。もちろん、絶対に残業をしないということではなく、特にコンサル業界の繁忙期などは、終電で帰宅することも結構あります。
これは、残業に対しての考え方の違いで、日系企業は、『就労時間=報酬』に対して、外資系企業では、『成果=報酬』という考え方です。残業することが当たり前の日系企業では、残業代が欲しい為に、ダラダラと仕事をする人もいます。
一方で外資系企業では、あくまで成果をを出す為の残業なので、そもそも、残業に対する考え方が全然違います。

外資系企業に転職するデメリット
メリットだけではなく、デメリットもしっかり見ていきましょう。
①福利厚生が充実していない
②研修制度がない
③リストラもある
①福利厚生が充実していない
外資系企業では、即戦力人材を採用し、その人材はいずれ転職していくという考え方です。その為、福利厚生を充実しない傾向にあります。社会保険などの法定福利費と言われる、法律で定められた福利厚生のみの企業が多いです。

外資系企業には、終身雇用という概念がなく、常に自分自身で成長をし、キャリアアップすることを考えています。
②研修制度がない
日系企業のように新卒一括採用を行い、一斉に研修をすることはありません。外資系企業では、日系企業のように平均的な人材を育成するというよりも、即戦力の専門性を持った人材や、自分で学んでいける人材をを採用していますので、研修制度がほぼありません。
もちろん、知識や経験が必要な時は自分で学ぶ姿勢を求められますので、受け身の姿勢で仕事をする人は、外資系企業には向いていないです。
③リストラもある
結果主義の世界なので、結果を出せば、しっかり稼げる一方で、結果を出せないと減給対象にもなってしまいます。また、場合よっては、リストラされてしまうこともあります。
外資系企業の特徴の一つとして、企業同士の吸収合併が結構多いということです。合併が起きると、ポジションが被ってしまう人は、どちらか一方がリストラされることになります。このように、結果を出していても、リストラされるケースもありますので、不安定な要素も外資系企業にはあります。

外資系企業への転職を成功させるには?
外資系企業への転職を成功させるには、転職エージェントを利用することから始めましょう。外資系企業への転職は、基本的に「転職エージェント」を利用して入社することが圧倒的に多いです。
これも、外資系企業の特徴で、外資系の本質は、成果を上げることです。その為、成果を出す為にきちんと価値のある人材を募集していますので、転職エージェントに委託しているということです。
①外資系企業では、即戦力が求められますので、エージェントを使い、どんどん自分を売り込む必要があります。
②外資系企業自体が、自社で直接採用活動するのではなく、エージェントに募集のフィリルタリングを委託している場合が多い
特に、外資系企業は、仕事の時は猛烈に仕事をします。その為、採用活動についても、できる限りアウトソーシングをして、効率的に時間を使います。委託先のエージェントが紹介をしてきた人材のみを、面接するという流れが一般的です。
外資系企業での面接に向けてすること「4つ」
実際に外資系企業への面接に望む前に、次の点を意識して進めていきましょう。
①これまでのキャリアを振り返る
→職務経歴書は非常に重要です。この企業で「どう貢献できるか」を判断されます。
→どういう意図で、これまでのキャリア選択をしてきたのかを説明できるようにしましょう。
②転職エージェントの活用
→非公開求人も多くありますので、効率良く外資系企業を見つけることができます。
③面接で聞かれることを想定する
→面接をイメージしながら、自分をしっかりアピールポイントを確認する
→貢献できるということをアピールする
④企業研究を行う
→業界の動向を把握しておく

優良求人が多い転職エージェント3つを紹介
転職活動を上手くするには、転職エージェント選びが重要です。これから紹介する基準をベースに、おすすめの転職エージェントを紹介していきます。
①:優良求人数が多い
②:内定率が高い
③:求人情報を常に更新している
特に、求人情報は変動が多いので、常に情報をアップデートしている求人情報転職エージェントはおすすめです。
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①意思表示をはっきりする。(YES/NO)
②アピールポイントをゴリ押しする。(エピソードトーク)
③自信を持ち、仕事ができる感をしっかり出す
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