将来海外で働きたいと考えている方にとって、英語は必須ではないかと思います。今までの英語留学といえば、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアが主流でしたが、ここ数年一気に、フィリピン・セブ留学という選択肢が加わりました。ついには、ネイティブ国であるニュージーランドを抜き、上記4ヵ国と並ぶほどの留学生数にもなりました。
確かに、フィリピン・セブ留学は、英語学習においてメリットはたくさんあります。
①安定した気候
②英語漬けの環境
③フレンドリーな国民性
④マンツーマン重視の学習スタイル
⑤リーズナブルな留学費用
⑥オールインワンのサポート体制
ただし、本当にフィリピン・セブ留学メリットだけなのか。基本的にメリットがあれば、デメリットも必ずあります。フィリピン・セブ留学のメリットを紹介した記事はたくさんあるので、今回はメリットも含めて、きちんとデメリットについても説明していきます。
目次
フィリピン・セブ留学のメリット
フィリピン・セブ留学はここ数年のブームで一気に有名になりました。ブームだけで終わらず、英語留学先の一つの選択肢として今後も認知されていくと思いますが、改めて、フィリピン・セブ留学のメリットをいくつかおさらいしていきましょう。

①気候・環境
フィリピンは赤道近くにある熱帯の国です。気温は一年を通して安定しています。東南アジアの国というと一年中蒸し暑いイメージですが、雨季と乾季に分かれており、12~5月ごろまでは日本の初夏を思わせる爽やかな気候です。
勉強に集中しようと思った時に最も厄介なのは体調不良ですが、気候が一定であるフィリピン・セブ留学は最適の留学先です。
②時差が少なく、花粉症の心配もいりません
日本との時差が少ないのもメリットの一つです。(時差はマイナス1時間)また、日本人の国民病として問題になっている花粉症の原因はスギ花粉と言われていますが、フィリピンにはスギがありません。そのため、フィリピンは花粉症知らずの国と言われています。
③英語環境が整っている
フィリピンは旧宗主国がアメリカだったこともあり、英語教育が徹底されている国です。子供が学校に入るとすぐに英語教育がスタートするため、国民の殆どは英語を喋ることができますし、英語人口は世界でもトップクラスです。
そして一番大事な語学学校の学習スタイルです。1日英語漬けの環境となりますので、語学学校の中、そして放課後や週末の授業のない時も街中で英語のアウトプットができます。
④日本人が馴染みやすい文化
東南アジアの国の中でもフィリピンは日本人が馴染みやすい文化であると言えます。まず、食事に関しては辛い食べ物は少ないです。親日家も多く、気さくで明るい国民性から地元コミュニティーにも入りやすいと言えます。
日本からの永住権取得者を積極的に受け入れている国の一つで、日本語が通じるところも多いのが嬉しいです。フィリピン・セブ留学に限らず、海外留学される方にとって新天地での生活に馴染めるかどうかは、留学成功の為の大きなキーポイントになると思います。
⑤マンツーマンレッスン
グローバル社会に向けて英会話をマスターすることは欠かせないと考えている方もいらっしゃるでしょう。英会話習得に必要なのがライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの4つの力です。
日本人はその中も特にリスニング、スピーキングがもっとも弱いとされています。この2つを鍛えるためには英語で会話をすることなので、シンプルにマンツーマンレッスンがベストな学習方法です。

⑤ー1、英語の発話量が圧倒的に多い
例えば、マンツーマンレッスンとグループレッスンを比べるとマンツーマンレッスンの方が圧倒的に英話でたくさんの話をすることができます。グループレッスンですと、どうしても他の人に時間をとられてしまうという事があります。
一方、マンツーマンレッスンは自分が話す時間が多く、通じなければすぐに訂正してもらうことができます。また、講師の英語だけを聞くことができるのでリスニング面でも効率よく学ぶことができます。
⑤ー2、講師と2人なのでリラックスできる
やはり英会話に自信がないうちは人前で英語を話すことが恥ずかしいと思う方も多いです。せっかくのグループレッスンも恥ずかしくて言葉を発することが出来なかったとなるともったいないです。
中には、もともと大勢が苦手で気後れしちゃうという方もいるかと思います。マンツーマンレッスンですと講師が相手なので、下手なことを承知して話を聞いてもらっているという安心感があります。
⑥リーズナブルな留学費用
フィリピン・セブ留学だけではなく、海外留学に行く人のほぼ全員が考えるポイントである、『留学費用』フィリピン・セブ留学は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスと比較すると、圧倒的に留学費用が安いです。
1ヶ月の留学費用は、約12万〜18万円程度です。この費用には、授業料、滞在費、食費、教材費、滞在先の掃除や洗濯費用など、セブ留学の9割部分が含まれています。残りの1割は光熱費などの現地費用となりまして、そこまで高い費用ではありません。
12万〜18万円の差は、エリアの差です。物価が高いセブは学費も高く、物価が安いローカルエリアは学費も安いです。
一方、アメリカなどの欧米留学の場合は、1ヶ月の留学費用は、約30万〜40万円程度はかかってしまいます。やはり費用については、東南アジアであるフィリピンだからこそ実現出来るリーズナブルな費用といえます。
⑦オールインワンのサポート体制
フィリピン・セブ留学の留学スタイルは、語学学校と滞在先が一体型であるということです。通学する必要もなく、また、食事の提供、部屋の掃除、衣類の洗濯など全て学校スタッフがやってくれます。その為、英語学習だけに集中することができます。
フィリピン・セブ留学『3つ』の欠点
さて、セブ留学のメリットは上記で説明をしましたので、続いて、デメリットを説明していきます。セブ留学は、メリットだけがフォーカスされすぎていて、現地に行ってから、『こんなはずではなかった』という声も結構聞きますので、デメリットもしっかり見ていきましょう。
①実践で英語を使う環境がない
1日英語漬けのセブ留学では、1日あたり約8時間程度の授業があります。もちろん、マンツーマン授業などで話す機会はありますが、やはり授業なので、インプット学習ありきの授業形式での会話学習となります。
また、放課後や週末は学校外でも英語を使う環境はありますが、ネイティブ国ではないので、英語が通じる程度です。実践環境での練習という感覚とは少し異なりますが、英語を話す度胸はつきます。

②オールインワンだからこそ、悔しいと思うポイントがない
セブ留学では、基本的に学校と滞在先が一体型なので、通学の必要がありません。また、食事の手配、掃除・洗濯の手配、全て学校側が行いますので、自分でやる必要が一切ありません。しかしながら、留学というのは、時に『悔しい』と思うポイントが必要な場合もあります。
例えば、欧米留学で主流のホームステイ。ホストファミリーとの会話であったり、ステイ先から語学学校に通学する為の交通機関の利用など、または、シェアハウスに滞在中の食材の買い出しや食事の準備も始めのうちは大変です。
このように、始めのうちは思ったことが上手く伝わらず悔しい思いをすることもあります。ただし、この経験があるからこそ、英語学習のモチベーションにもなりますので、こういった経験が、セブ留学では出来ない経験であります。
③英語を話せるという『勘違い』をしがち
マンツーマン授業が多くをしめるセブ留学で、フィリピン人講師は英語ができない生徒に教えることが仕事です。その為、生徒が英語を話しやすい雰囲気を作ったり、表現に困っていたりすると、上手く授業スピードを合わせながら、答えを導きだして授業を進行していきます。
これはこれで良いことではありますが、あくまで学生の英語レベルに合わせた授業速度なので、いざネイティブ圏に行くと、『英語が早すぎてついていけない』、『思ったことがきちんと伝わらない』などのような問題がよく起こります。
長くセブ留学をしていると、英語が話せるという感覚に陥ってしまい、勘違いする学生も出てきます。なので、セブ留学だけで終わらず、インターンシップなどに繋げながら英語学習を進めることが非常に大切です。

セブ留学欠点まとめ
いかがでしょうか。フィリピン・セブ留学は、英語を学習するシステムとしては非常に有効です。ただ、このコスパ抜群のセブ留学でも、欠点はありますので、上手くバランスを取りながら、セブ留学にいくと良いと思います。
あくまで初心者から中級者までの英語学習にはオススメですが、英語を実践の場でアウトプットしていくには、少し物足りない環境でもありますので、マレーシアインターンに行ったり、海外ボランティアに参加したり、きちんとアウトプットをする環境も作りながら、英語学習を進めていけばいいと思います。


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