【裏技】賢く航空パイロットになる方法という事で、あまり知られていない航空業界の仕組みと、最速・最安でエアバスやLCCなどのパイロットになる方法をご案内していきます。
目次
そもそも、パイロットとは
パイロットとは、航空従事者技能証明を保持している者で、航空機乗員のうちの最高責任者・管理者である機長をいいます。(航空法 第24条)
機長の職務はPIC(Pilot in Command)といい、操縦そのものを指すのではなく、航空機の運行に関するすべての指導と責任を担うことを意味します。副操縦士は補佐・機長業務の代行などを行う乗員で、ファースト・オフィサー(F/O)や(略称:コ・パイ(コーパイ))と呼ばれます。コクピットでは左右の席ともに同じ計器類が配置されていますが、基本的に進行方向の左側に機長が座ります。
<機長(左)と副操縦士(右)の制帽と袖口>
機長の制帽のつばには金モールがあり、ワイシャツの肩章も機長は4本ラインです。

<パイロットの資格証明書>
運行時は技能証明を携帯する義務があります。
A:航空従事者技能証明には、航空の種類、等級、型式についての限定があります。
B:航空身体検査証明の有効期限は6ヶ月または1年間。現役のパイロットでも身体検査に適合しなければ航空業務が禁止されます。
C:航空英語が民間航空での国際言語です。航空管制官との通信も世界共通、英語で行われます。
D:計器飛行証明ははエアラインパイロットの技能証明に含まれていますが、CPL(事業用操縦士)やPPL(自家用操縦士)は計器飛行証明が必要となります。
パイロットの1日のスケジュール
<STEP1:空港へ出勤>
担当するフライトにより、毎日定刻に出勤というわけではありません。
<STEP2:ブリーフィング>
ディスパッチャーと呼ばれる運行管理者(国家資格者)が作成した飛行計画書をもとに、機長と副操縦士でフライト前に確認を行います。
・気象情報
・航空情報
・航空機の整備状況
・燃料
・重心位置
・積載物の安全性の6つについて確認
<STEP3:飛行前点検>
乗務前にタイヤなどの足回り、胴体、翼、エンジンを機長自ら目視確認。コックピットでは燃料の確認、機器への飛行データ入力、計器類の確認やエンジンスタートの準備を機長と副操縦士の二人で分担。
・航空管制官と無線通信
・客室準備をするキャビンアテンダントと連絡の取り合いすべてがOKであれば離陸
<STEP4:フライトー着陸ー反省会>
機長と副操縦士でフライト内容について話し合う(副操縦士の教育も兼ねている)
国際線の場合は1LEG(片道1レグという)、国内線の場合は3レグ程度のフライトを担当します。
大空は自由に見えますが、航空機の運航に当たってはルールがあります。パイロットや操縦士についてもすべて航空法の規定があります。
技能証明の種類と業務
一口にパイロットと言ってもいくつかの技術証明の段階があり、プロとして出来る業務があります。
<定期運航用操縦士(Airline Transport Pilot Licence)>
年齢要件:21歳以上
飛行時間要件:総飛行時間1500時間以上、詳細要件あり
<事業用操縦士(Commercial Pilot Licence)>
年齢要件:18歳以上
飛行時間要件:総飛行時間200時間以上、詳細要件あり
<自家用操縦士(Private Pilot Licence)>
年齢要件:17歳以上、航空特殊無線技士の有資格者
飛行時間要件:総飛行時間40時間以上、詳細要件あり
<准定期運送用操縦士(Multi-crew Pilot Licence)>
年齢要件:18歳以上
飛行時間要件:航空大学または指定の航空技能者養成施設で240時間以上の飛行訓練、詳細要件あり

パイロットになるための進路
<①航空会社の運航乗務職養成パイロットに採用される>
エアラインのパイロットになる最も知られた道です。
<②独立行政法人 航空大学校に入学する>
国が設置した唯一のパイロットになるための学校です。
<③私立大学の操縦科や航空専門学校に入学する>
近年、航空会社の協力の下、私立大学で航空機操縦科が設置されています。
・東海大学工学部航空宇宙学科 航空操縦学専攻
・法政大学理工学部機械工学科 航空操縦学専修
・第一工業大学パイロット資格コース など
<④自衛隊(海上自衛隊・航空自衛隊)の航空学生になる>
もしくは、防衛大学校に入学し、飛行要員になる。自衛隊パイロットを民間に移籍する割愛制度は公務員の天下り問題があり、自粛していましたが、2014年から再開されました。おおむね40歳前後のパイロットが対象です。
<⑤民間のパイロットスクールに入学する>
<⑥海外のパイロットスクールで免許を取得する>※一番賢い方法
最短・最安で一般パイロット(定期運航用操縦士)の資格取得することが出来ます。

訓練カリキュラム
パイロットはまず航空従事者技能証明を取得することから始まります。その為に必要な知識と技能習得の為のカリキュラムが構成されています。
<自家用操縦士(PPL)>
・地上座学 約100時間
・飛行訓練 約80時間
・実地試験 約4時間
<事業用操縦士(CPL)>
・地上座学 約80時間
・飛行訓練 約60時間
・実地試験 約5時間
※スケジュール例
時間 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1限目 | 9:00~10:50 | 航空気象 | 管制・情報 | 航空気象 | フライト実習 | 航空法規 | 航空気象 |
2限目 | 11:00~12:30 | 航空法規 | 航空機操縦法 | 空中航法 | フライト実習 | 運航方式 | 航空法規 |
3限目 | 13:20~14:50 | 航空力学 | システム | システム | フライト実習 | 航空法規 | 航空力学 |
4限目 | 15:00~16:30 | 航空力学 | システム | システム | フライト実習 | 航空法規 | 航空力学 |
パイロットになるまでの費用
①航空会社の自社養成 | ②航空大学校 | ③私立大学の操縦科 航空専門学校 |
|
---|---|---|---|
入学金 | なし | 282,000円 | 200,000円〜 |
授業料/年 | なし | 804,000円 | 1,000,000円/年 |
設備費 | なし | 250,000~300,000円 | 420,000円/年 |
その他 | 給与:213,000円 (H29年度JAL訓練生) 採用まで書類専攻+5次試験の通過必須 |
寄宿舎1,500円/月 光熱費・食費・実費 大学を2年以上在学し一定の単位を修得している者 |
国内フライト実習費 495万円/100時間 海外留学費:約548万円 |
学費合計 | 1377万円 私立大理科系平均 文部科学省令標準 |
1433万円 私立大学2年間履修+航空大学校4年間 |
1800万円〜 |
④自衛隊の航空学生 防衛大学校 |
⑤民間パイロット学校 | ⑥海外のパイロット学校 | |
---|---|---|---|
入学金 | なし | ・施設使用料 ・授業料 ・航空機使用料 ・実機訓練費 ・燃料費 ・雑費 |
・施設使用料 ・授業料 ・航空機使用料 ・実機訓練費 ・燃料費 ・寮費、雑費 |
授業料/年 | なし | ||
設備費 | なし | ||
その他 | ・航空学生 年俸166,500円 (H29.2.1時点) ・防衛大学校 手当111,800円 (H27.4時点) 賞与2回/年 |
||
学費合計 | なし | 1800万円〜 | 約1000万円〜 |
<航空機の種類>
世界的なパイロット不足
航空機を利用する旅客の立場だとなかなか見えてきませんが、航空業界でのパイロット不足は何年も前から深刻な問題とされています。
<1、航空会社の自社養成パイロットに頼ってきた日本>
自社養成パイロットの採用数は景気に左右されます。航空会社は民間企業です。特にJALの経営悪化で新規自社養成パイロットの採用をやめた間に、パイロットの高齢化が進みました。
<2、格安航空会社(LCC)の発達>
航空行政の規制緩和や旅客の、より低廉な航空運賃のニーズによりLCCが急成長しています。運航便数が増えている中、LCCのパイロットの平均年齢は高く、パイロットの体調不良による欠航、または航空会社間のパイロット人材の取り合いによる退職で運航できなくなるケースも出てきています。
<3、新興国の経済成長とそれに伴う海外渡航者の増加>
新興国でも経済成長に伴い、ビジネスでの海外出張や海外旅行等、海外への渡航者が増加しています。同時に各国の航空会社にとって、新興国への乗り入れは大きなビジネスチャンスでもあるのです。
<4、大学や専門学校でパイロット養成科が増えたものの経済的な壁>
操縦コースを設置する大学や専門学校は増えましたが、高額な学費のため定員割れもおきています。
NUSAフライングスクールについて(ジャカルタ)
インドネシアの首都ジャカルタに本社を構えるインドネシアを代表するパイロットスクールです。
『パイロットになりたい!』という夢を叶えるために、多くの学生が日々訓練に取り組んでいます。
<主なコース>
・セスナ172型機ー操縦免許取得コース
・短期語学留学・体験コース
・事業用航空機免許取得コース(貨物・商用免許)
・空港旅客整備士免許取得コース
・小型機・中型機・大型機他商用免許取得コース
(エアバス機、ボーイング機、ATR72、小型ジェット機ライセンス)
・フライトインストラクター(航空教官)コース
・各種航空操縦士、整備士免許取得コースがあります。
<就職実績>
ガルーダ・インドネシア航空、エアアジア、スリウィジャヤ航空、バティックエア、トリガナ航空、ライオン・エアー、
パイロットになるには、『英語力』が必要!セブ留学でスパルタ学習がオススメ!
パイロットになるための方法をまとめると、下記となります。
①航空会社の運航乗務職養成パイロットに採用される
②独立行政法人 航空大学校に入学する
③私立大学の操縦科や航空専門学校に入学する
④自衛隊(海上自衛隊・航空自衛隊)の航空学生になる
⑤民間のパイロットスクールに入学する
⑥海外のパイロットスクールで免許を取得する
どの方法でパイロットを目指すかによって、費用や期間が異なりますが、共通して必要なことは、まず『英語力』です。それも、4技能(読・書・聞・話)がバランス良くできていることが重要です。TOEICのスコアが900を越していても、話せないと意味がないですし、また、会話力がネイティブレベルでも、「読み・書き」ができないと意味がありません。
どの方法でパイロットになるかを決める前に、まず英語力が足りていない人は、『セブ留学』をオススメします。セブ留学は、リーズナブルな価格で、英語漬けの学習環境を送ることができるため、短期間で一気に英語力を向上させることができます。
①1日8時間以上の学習時間
②半分以上は、マンツーマン授業で構成
③学校と滞在先が一体型(衣食住サポート)
④1週間から留学可能

セブ留学終われば、マレーシアインターンで『国際力』を身に付ける!
セブ留学で英語の基礎学習を終えれば、次はマレーシアで徹底的に英語をアウトプットしていきましょう。パイロットになるには、ただ単に英語が話せるだけではなく、様々な人と上手くコミュニケーションを取れるスキルも必要です。
そういう数値化できないスキルは、マレーシアインターンでしっかりと学ぶことができます。
①多民族・多宗教の『モザイク国家』
②公用語が英語であるアウトプット環境
③物価が安く、超親日国なので、治安が良い
④IT大国
⑤15年連続で、日本からの移住先No1である
このように、マレーシアという国自体が、学習環境として整っています。モザイク国家であるということで、マレーシアには、マレー系、中華系、インド系など、様々な民族が共存しています。共存しているのにも関わらず、一度も国内紛争が起こっておらず、マレーシアは世界的にも非常に珍しい国として知られています。
お互いの違いを受入れ、そして、尊敬し合い、しっかりとコミュニケーションをしっかり取っていることで成立しています。そんな国でインターンシップをすることで、英語を話すことだけではなく、異文化理解やコミュニケーションの重要性を学ぶことができます。

ACQUIREは、世界30ヵ国以上への留学、100社以上へのインターンシップのマッチングサービスを運営しています。一人ひとりにぴったりな留学先・インターン先をご案内出来るように、常に情報をアップデートしています。