グローバル化がどんどん進み、『英語ができれば凄い時代』から、『英語ができて当たり前の時代』になりつつあります。2021年にオリンピックが延期されたとはいえ、日本への観光客は年々増加しており、年間2,000万人以上を超えています。
人口減少に伴って、観光客だけではなく、日本への海外労働者も急激に増えており、特に首都圏のコンビニ、牛丼屋、ラーメン屋などでは、日本人のスタッフを見ることさえ無くなりつつあります。
また、小学校から英語学習やプログラミング学習が義務教育となり、これからの人材は、基本的に英語やプログラミングをマスターしているまではいかないかも知れませんが、ある程度ベースがあることが普通になっているでしょう。

『英語を使った仕事をしたい』、『ホテルで働きたい』、『海外旅行をより充実させたい』などの希望を持っている方は多いと思いますが、これからの時代では、特に英語を必要としていない方でも、コミュニケーションツールとして英語を習得しないとヤバい状態になっていきます。
そんな中で、20代〜30代の方にとっては、日本での仕事や生活もありますので、英会話スキルやプログラミングスキルを一朝一夕で習得できる程、余裕はないかと思います。ですが、スキルを身に付けないと、今はいいかもしれませんが、今後どんどん自分の選択肢の幅が狭くなっていきます。
今回は、英会話スキルをアップする方法として、3つ紹介していきますが、その中でも、『国内英会話スクールと語学留学』を5つの項目から比較をしていきます。まず、英会話スキルをアップする方法として、大きく分けてこちらになります。
①国内にある英会話スクールで学ぶ
②海外の語学学校で学ぶ(語学留学)
③オンライン英語スクールで学ぶ
それ以外の方法としては、アプリでの単語学習も隙間学習にはおすすめです。

英語を本気で学習する場合、ほとんどの方は語学留学をイメージすると思います。ですが、語学留学をするということは、学生は学校を休学したり、社会人は会社を一旦辞めたりする必要があります。語学留学に、費用はもちろんかかりますが、それ以上に日本での生活を一度ストップする覚悟が必要です。
そんな時に丁度良いのは、国内にある英会話スクールという選択肢です。だいたい駅近にあることも多いですし、放課後や仕事終わりに通学することも可能です。コースは、週1からでも通学ができますので、少なくとも英語学習をスタートすることはできます。
ですが、それで英語が伸びるかというと、話は別です。勉強をした気になっていて、実際、お金だけが無くなっているケースもあります。
やはり、語学留学に行くのと国内の英会話スクールに行くのでは、圧倒的に学習効果が異なります。
今回は、国内英会話スクールと海外の語学学校(語学留学)の違いを比較していきたいと思います。
目次
語学留学と国内英語スクールの違い『5つ』
実際に比較するにあたり、この5つのポイントに絞って比較をしていきます。もちろん、それぞれにメリット・デメリットがありますので、どちらの方が自分に合うかを考えて選ぶと良いと思いますが、
基本的に英語学習をする目的として、『英語学習を継続することが目的ではなくて、英語をコミュニケーションツールとして活用し、人生をより豊かにすること』が本質なので、それを中心に比較をしていきます。
今回はそこを中心に、5つのポイントで本質的に比較をします。
①時間:『英語習得に必要な時間』
②費用:『国内英会話スクールは、高額すぎる』
③効果:『教師のクオリティ』
④クラス人数:『1クラスあたりの学生数』
⑤目的:『そもそも、運営目的が異なる?!』
①時間『英語習得に必要な時間』
ここでは、英語をどの程度のレベルまで話せるようにするかで学習に必要な時間は異なります。例えば、旅行で困らない程度の英語力、映画を字幕なしで理解できる英語力、海外の友達と不自由なく話せる英語力、仕事でも使える英語力など様々です。
せっかく学習するのであれば、明確な目的は決まっていなかったとしても、英語を『コミュニケーションツール』の一つとして、使えるぐらいにはなりたいと思う方がほとんどではないでしょうか。
英語力習得までにかかる時間については、個人差により様々ですが、一般的には約2,000時間〜2,500時間程度は必要と言われています。日本の英語教育では、中学校から大学までの英語学習で、約1,000時間程度の学習時間があると言われています。
そのため、残り約1,000時間〜1,500時間程度は少なくとも英語学習に費やさなければ、英語習得はできない計算になります。ここで、国内英会話スクールと語学留学での学習時間を見ていきましょう。
<国内英会話スクール>
・週1コースの場合(1回1時間)
→1年間を52週として考える
→1年間で52時間
→1,500時間を達成する場合、約29年間必要
→週2コースの場合でも、約15年は必要
<海外留学>
・フィリピン・セブ留学の場合
→1日10時間(月〜金)
→1週間で50時間
→1年間で2,600時間
→1,600時間を達成する場合、約32週間(約8ヶ月)必要
いかがでしょうか。圧倒的に英語習得までに必要な時間が異なります。特にセブ留学は一気に学習を進めていきますので、海外留学の効果は高いと言えます。また、趣味のように英語を学習をしたい方は別ですが、英語はただのコミュニケーションツールなので、時間をかける必要性はありません。
ツールとして使ってこそ価値があります。グローバル環境ではスピード感が大切なので、国内英会話スクールのように習い事のようにやっていては、時代に遅れを取るばかりではなく、海外に進出する企業も増える中、英語ができないという理由で昇格の機会がなくなる可能性もあります。
そう考えると、セブ留学の8ヶ月〜1年程の留学は、リスクでもなんでもありません。むしろ、行かずにズルズル仕事をしてる方が結果的に英語力も身に付かず、後々どうすることもできなくなる可能性もあります。

②費用『国内英会話スクールは、高額すぎる』
英語習得までの期間は、圧倒的にセブ留学の方が早いことが分かりました。では、費用についてはどうでしょうか。
<国内英会話スクール>
・大手英会話スクール
→週1コースの場合
→レッスン構成:グループ授業(5人〜8人)
→1レッスン:50分
→1レッスンの学費:約2,500円(週1回×12ヶ月=130,000円)
→その他:入学金30,000円、施設料月額800円、教科書費用別途
→1,500時間を達成するために、約29年間必要なので、学費だけで3,770,000円
<海外留学>
・フィリピン・セブ留学の場合
→1日10時間(月〜金)
→4週間で120,000円(衣食住全て込み)
→1年間で2,600時間
→1,600時間を達成するために、約32週間(約8ヶ月)必要なので、960,000円
このように、費用に関しても、英語習得までに掛かる費用は、セブ留学の方が約4倍安いです。また、セブ留学の場合は、この費用に衣食住全て含まれていますが、国内英会話スクールの場合は、別途日本での生活費もかかりますので、さらに費用はかかります。
このように、費用に関しても、セブ留学の方が英語習得に掛かる費用を圧倒的に抑えることができます。さらに、新型コロナウイルスの影響でかなりの円高傾向にありますので、為替レートの関係で留学費用はさらに下げられる可能性があります。

もちろん、ここまで格安留学が実現できるのは、セブ留学だけですが、アメリカ留学(1年間=約300万〜400万)、オーストラリア留学(1年間=約200万ー300万)でさえも、結果的に費用も時間も抑えることができます。
③効果『教師のクオリティ』
時間と費用について見てきましたが、ここまでは、海外留学の方が良さそうな気もします。次に一番大事とも言える『講師のクオリティ』について比べて見ると、ここは二つともそこまで大きな差はないです。
英語教師の資格というのが、一般的にあるわけではなく、ネイティブかどうか、TOEICやIELTSのスコアがどうか、講師経験はどれぐらいか、といったようなイメージで採用している学校がほとんどです。もちろん、採用後の講師トレーニングはどの学校でも行っていますが、このトレーニング内容が各学校により異なります。
特にフィリピン・セブ留学に関して、語学学校での英語講師という職種は、フィリピンという国の中でもエリートに分類される職種のため、競争率は非常に高いです。
④クラス人数『1クラスあたりの学生数』
クラス人数は、特に海外留学の場合、留学先により異なりますので、いくつかの国で見ていきましょう。
<国内英会話スクール>
・1クラスあたりー5〜8人程度
<海外留学>
・セブ留学:基本的にマンツーマン授業で構成(グループ授業は、3〜4人程度)
・アメリカ留学:8〜10人程度
・イギリス留学:8〜15人程度
・マルタ留学:8〜13人程度
・オーストラリア留学:8〜12人程度
・カナダ留学:8〜12人程度
・ニュージーランド留学:8〜10人程度
1クラスあたりの人数は、セブ留学のマンツーマン授業以外は、どこもそこまで大きな違いはありません。ですが、同じクラスで学ぶ学生の国籍比率が異なります。
国内英会話スクールは、当たり前ですが、全員日本人学生が基本です。海外留学の場合は、全世界から学生が来ますので、日本人だけのグループ授業はほぼありません。
日本人が多いセブ留学でも、台湾、韓国、タイ、ベトナムなどのアジアからの留学生も多いので、海外の友達ができたり、交流ができるのも海外留学の特徴でもあります。
⑤目的『そもそも、運営目的が異なる?!』
最後に、目的についての比較をしましょう。これは、スクールに通う側と運営する側でそれぞれ目的が違うと思います。先述してきた通り、圧倒的に海外の語学学校に留学した方が、『費用・時間』が圧倒的に有利でした。
それなのにも関わらず、国内英会話スクールに通う人は、『自己満足』に近い気持ちがある人、日本での生活期間に空白を作れない人、留学に行く覚悟がない人に分かれると思います。
ここで問題なのは、自己満足に近い人です。これは、「英語学習をするために時間とお金を投資している」と、勘違いをしているということです。
ゆっくり考えてみれば、明らかに無駄であることが分かるのに、思考停止している状態です。本来の英語学習の目的は何かを突き詰める必要があります。そういう意味で、一般的な特徴に分けると、
<国内英会話スクールに行く人(自己満タイプ)>
→本気じゃない
→通うことで安心を得ている
→時間とお金を投資し、自分磨きをしていると勘違いしている
<海外留学に行く人>
→本気
→英語をスキルの一つとして理解している
→英語学習が目的ではないと理解している
のようなイメージです。そのため、運営側の違いもはっきり分かれていきます。もちろん、ビジネスとして国内・海外に関わらず、英語学校を運営していくには、継続的に利益を出し続けることが運営のミッションの一つであります。
そこで考えるポイントとしては、『どうすれば、学校として利益を継続して作ることが出来るか』を突き詰める必要があります。上記の特徴で分けたように学生の考え方の傾向をベースに両方の運営方法を考えると、
①スクールを辞めさせないように運営する(会員ビジネスとして捉える)
②定期的にメンタリングをして、継続するようにカウンセリングをする
③週1コースがむしろ良い(英語学習を継続するように)
1,500時間を達成するために、約29年間必要なので、いかに会員としてを継続させながら、新規を増やすかが運営のポイントです。英語力を上げたい人は、もともと国内英会話スクールには通わないということです。
①いかにして英語力を身に付けさせれるかを重視
②限られた時間で学生に、予想以上の授業を提供する
③帰国後の就職に活かせられるように、試験対策もしっかり行う
結果を必ず出すことが、次の学生を呼び、学校運営を継続する生命線であります。『満足度=内容ー期待値』なので、学生としては、海外留学に行けば、英語が話せるようになると「期待」しています。そのため、語学学校としては、提供する授業内容をどれだけ濃くすることができるかが、満足度に直結します。
このように、同じ英語学校であったとしても、運営側が学生側に提供するサービス目的が大きく異なります。
国内英会話スクールのように、辞めないようなカウンセリングを提供するのか、海外の語学学校のように、結果を必ず出せる授業を提供するのかは、大きな違いですよね。
結論:語学留学と国内英会話スクールは、場合による
一人ひとり、選ぶ道は様々です。どちらの選択をしても良い悪いはありません。英語を本気でマスターしたいと思っていても、日本を離れられない方は多くいると思いますし、簡単に日本の生活をストップして英語を身に付けるために海外留学にいくことができる環境がない方もいると思います。
離れられない環境があり、それでも英語を勉強したいから国内の英会話スクールに通う方も、もちろん多くいると思いますので、シンプルに本気でない人が国内英会話スクールに通う、本気の人が海外留学に行くという二元論で終わるのではなく、どちらのタイプにもメリット・デメリットがありますので、双方の良さをきちんと判断した上で、選択をしていけばいいと思います。

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