マレーシア・クアラルンプールの概要
マレーシアは、東南アジアの中心エリアに位置している国で、マレー半島とボルネオ島の一部・サバサラワク州から成り立っており、国土面積は日本よりもひと回りほど小さいです。
マレーシアは、インドネシア、ブルネイ、タイと陸続きの国境線で接しており、国土の約60%程度が熱帯雨林で覆われています。人口約3,000万人程のマレーシアは、マレー系を始め、中国系、インド系を中心に構成されており、華やかなマレー文化、カラフルな華人文化、インドの多様性が融合し、それぞれの民族がもつ多様な文化が、ひとつの国にぎゅっと凝縮されています。
また、10年連続で、日本からの移住先No1となり、『多民族国家であるからこその多様性』、『バリエーション豊富な食文化』、『歴史的背景の許容』といった点で、圧倒的な人気を誇っていると言われています。
このページでは、マレーシアについて詳しく解説しています。これからマレーシアインターンを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
マレーシア・クアラルンプールの概要
クアラルンプールは近未来的な建築が輝く一方で、雄大な自然、トロピカルなジャングル、クリスタルクリアなビーチ、美しい高原が広がります。親しみやすい人々が温かく迎え、多民族な環境が絶妙なバランスを演出しています。
国名 | マレーシア |
首都 | クアラルンプール |
言語 | マレー語(国語)、英語、中国語、タミール語 |
人口 | 約3,350万人(2023年マレーシア統計局) |
通貨 | リンギットRM(1リンギット=約31円)2024年1月時点 |
宗教 | イスラム教(連邦の宗教)64%、仏教19%、キリスト教9% ヒンドゥー教6%、その他2%(2023年マレーシア統計局) |
日本からの距離(成田→クアラルンプール) | 約7時間 |
時差 | 1時間 |
気候 | 高温多湿 |
年間平均気温 | 約27℃ |
物価 | 日本の1/3~1/5程度 ・ローカルフード 100~200円 ・タクシー初乗り90円 ・新作映画400円 ・水30円(500ml) ・コーラ 75円(320ml) |
交通 | 鉄道・モノレール、バス、タクシー、Grab Carなど |
電圧・プラグ | 電圧は220~240V / 3つの穴のBFタイプ |
食事 | マレー料理の他、中華、インド、日本料理 |
治安 | スリやぼったくりの軽犯罪が多いので、注意が必要 |
ビザ | 観光や商用目的での90日以内の滞在についてはビザは不要 ・入国時にパスポートの有効期限が6ヶ月以上残っている事 ・帰路(または次の目的地)の航空券の所持が必要 |
マレーシア・クアラルンプールの言語
マレーシアでは多言語環境が広がっています。国の公用語はマレー語で、政府の文書や学校での教育がこの言語で行われています。しかし、マレーシアは多民族で構成されており、それに伴って様々な言語が話されています。
華人コミュニティでは主に広東語、客家語、福建語、そして標準中国語が使われています。また、インド系マレーシア人はタミール語、マラヤーラム語、テルグ語などを話します。これらの言語は宗教や文化的な行事で使用され、多様性を反映しています。
英語も幅広く普及しており、ビジネス、教育、観光など様々な分野で使用されています。観光地や都市部では英語が通じやすく、国際的な交流にも寄与しています。
マレーシア・クアラルンプールの人口
マレーシアは多様な民族構成と文化の融合が特徴的な国で、2023年時点で約3280万人が暮らしています。首都クアラルンプールを含む都市部では国際的な都市生活が展開されており、一方で田舎部では自然と農村の風景が広がります。
宗教も多様で、イスラム教が主要でありながら、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教も信仰されています。人口の多様性がマレーシアの社会を豊かにし、異なる伝統や価値観が上手く共存しています。
マレーシア・クアラルンプールの通貨
マレーシアの通貨はリンギット(RM)で、100、50、20、10、5、1の6種の紙幣があります。リンギット以下の単位にマレーシア・セン(SEN)があり、1リンギットは100セン。50、20、10、5の4種のコインがあります。
マレーシア・クアラルンプールの宗教
マレーシアの宗教は多様で、主要な宗教はイスラム教、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教があります。国の事実上の宗教はイスラム教で、マレーシアの約60%以上の人々がムスリムです。政府はイスラム法(シャリア)を採用しており、公的なイスラム宗教組織が存在します。
仏教は主に華人コミュニティで信仰され、ヒンドゥー教は主にインド系マレーシア人によって奉仕されています。キリスト教も広く信仰されており、プロテスタントやカトリックの宗派が存在します。
マレーシアは宗教的な寛容性を大切にし、異なる宗教の共存が見られますが、イスラム教が国内の行事や文化に深く影響を与えています。宗教の多様性は国を豊かにし、宗教的な祝祭や儀式は国中で祝われ、民族や宗教の違いがマレーシアの魅力となっています。
両替
ショッピングモールや路面にある公認の両替商で通貨を交換するのが一般的です。また、空港、銀行、ホテルでも両替が可能です。両替商では、店頭に為替レートが掲示されているので、事前に確認することが重要です。
到着後に国内線に乗り継ぐ場合は、乗り換え前の空港か到着空港で急な出費に備えて通貨を両替しておくと安心です。
クレジットカード
観光地や都市部のホテル、ショッピングモール、レストランなどでは、ほとんどの主要なクレジットカードが使用可能です。
ホテルでのチェックイン時には、デポジットとしてクレジットカードの提示が求められることがあります(ホテル代金の支払い状況に関係なく)。小規模な露店や屋台では通常、現金での支払いが一般的です。
ビジネスアワー
特にマレー半島東海岸の地域では、多くのイスラム教徒が暮らしており、金曜日が休息の日であるため(この場合、日曜が営業日となります)、他の曜日は日本とほぼ同様に過ごされます。
公共機関の稼働時間は月曜から木曜まで8:00~16:15(12:45~14:00は昼休み)。金曜日は、集団礼拝などがあるため、昼休みが12:45~14:45と長めです。土曜日は午前中のみ8:00~12:45の営業です。日曜日と祝日は休業日です。ショッピングセンターは年中無休で、21:00または22:00まで営業しています。
寺院・モスクなどの見学
モスクや中国寺院、ヒンズー寺院などは人々にとって神聖な祈りの場です。これらを訪れる際は、肌を露出しないような控えめな服装を選びましょう。ノースリーブやミニスカートなどの服は避けた方が良いです。
特にモスクの見学では、女性は髪と手足を覆うスカーフやガウンを身につけることが求められます。男性も短パンやタンクトップを着ている場合は、ガウンの着用が望まれます。
なお、モスクの入口では無料でガウンが貸し出されています。礼儀正しく、異文化への尊重を忘れずに見学を楽しみましょう。
飲酒・お酒
飲酒は、レストラン、バー、中国系の屋台などで許可されています。スーパーやコンビニでもお酒を手に入れることが可能ですが、地域によって異なります。
例えば、マレー半島東海岸などで多くのマレー系イスラム教徒が暮らす地域では、お酒を販売している店はほぼ見当たりません。
こういった地域では、マレー系が経営する屋台や商店、またはインド系ムスリムの屋台ではお酒の販売は行われません。地域ごとの文化や宗教的な背景を考慮し、飲酒に関する規則や慣習に留意することが大切です。
マレーシア・クアラルンプールの気候
マレーシアの年間平均気温はおおよそ27℃で、高温多湿の南国気候が広がっています。一年中、Tシャツや短パン、サンダルなどの夏の服装で快適に過ごせます。
驚くかもしれませんが、真夏のような35℃を超える日は少なく、朝晩は25℃前後で比較的涼しいです。乾季と雨季があり、マレー半島東部やボルネオ島では10~3月が雨季で、西部では5~9月が雨の多い時期です。
しかし、日本の梅雨のように一日中雨が降り続くことはまれで、気候変動の影響で季節の境界が曖昧になっています。
マレーシア・クアラルンプールの街中
マレーシアは1年中が真夏のような日差しで、特に昼間は強烈です。外出時には帽子やサングラスの着用がおすすめです。日焼けの心配がある方は、肌に優しい日焼け止めを塗ることが大切です。
暑さ対策としては、こまめな水分補給と休憩が重要です。自動販売機が少ないため、外出時にはペットボトルの水を携帯すると良いでしょう。
外は暑い一方で、ホテルやレストラン、ショッピングモールなどの建物内は冷房が強く効いており、時折寒く感じることがあります。そのため、薄手の上着があると安心です。
外出時には暑さに備えて軽装で過ごし、建物内では冷房の寒さに対応できるように上着を持参することがおすすめです。
マレーシア・クアラルンプールの交通事情
マレーシアではタクシーやGrab Car、公共バス、モノレール、鉄道などが移動手段としてありますが、ドア to ドアで目的地にいくことができるタクシー、Grab Carが主流です。
初乗りが約90円程度とかなり割安であるため、留学生も気軽に使える移動手段です。
また、Grab Carについては、フィリピンでも普及していますので、どちらの国でも利用可能です。
「Grab Car」の使い方とアプリのインストールについては、以下のセブ島留学特設サイトで紹介しています。
>>【フィリピン】Grab Car(Taxi)配車アプリの使い方と料金を解説
マレーシア・クアラルンプールの食事
マレーシア、多民族国家ゆえに、マレー料理のほかにも中華やインド、日本料理など多様な国際料理が楽しめます。特に屋台やフードコートでは、リーズナブルな価格でローカル料理(マレー、中華、インド)を気軽に堪能できます。
親日国家としても有名なので、日本食レストランも多いですが、日本と比較すると少し割高です。また、イオン、ららぽーと、伊勢丹などの日系ショッピングモールも多く、外食に飽きたら市場で食材を手に入れて自炊も可能です。
マレーシア・クアラルンプールの治安
スリ、ぼったくり、置き引きなどが多く、海外における最低限度のリスク管理は必要です。
特に、観光地や夜の時間帯は注意が必要で、財布や携帯はカバンの中に入れるようにしましょう。
日本大使館・領事館
マレーシアには日本大使館および領事館があります。
日本大使館は首都クアラルンプールに位置し、領事館はペナンとコタキナバルに設置されています。パスポートの紛失などの場合は、最寄りの日本大使館・領事館で手続きを行う必要があります。
日本語対応が可能な病院
クアラルンプールにある日本語対応可能な病院はこちらです。
● Subang jaya medical Center / スバンジャヤ メディカルセンター
所在地 1, Jalan SS12/1A, Subang Jaya, PJ47500 Selangor
電話 03-5634-1212
FAX 03-5630-6075
● Pantai Medical Center / パンタイ メディカルセンター
所在地 No8, Jalan Bukit Pantai, 59100 Kuala Lumpur
電話 03-2296-0888
FAX 03-2282-3520
● Greneagles Intan Medical Center / グレンイーグル インタン メディカルセンター
所在地 No282&286, Jalan Ampang, 50450 Kuala Lumpur
電話 03-4257-1300
FAX 03-4257-9233
● Mahameru International / マハメル インターナショナルメディカルセンター
所在地 107&109 Jalan Maarof, Bangsar, 59000 Kuala Lumpur
電話 03-2287-0988
FAX 03-2287-0968
マレーシア・クアラルンプールは多様性をギュッと一つにしたような街
マレーシアは多民族・多宗教国家で、それぞれの民族が持つ多様な文化をひとつの国に凝縮したような国です。実践的な環境で英語をアウトプットしつつ、多様性を学びたい方にはおすすめです。
という方は、マレーシアインターンを検討してみてはいかがでしょうか。